歴史の教科書に出てくる江戸時代の改革者たち。彼らの政策や思想を現代の政治に置き換えたら、一体どんな政治家や政党に近いのでしょうか?もし彼らが令和の時代にいたら、どんな立場をとり、どんな論争を巻き起こすのか?少し大胆に考えてみましょう。
荻原重秀(おぎわら しげひで)——リフレ派の経済官僚?
荻原重秀は、元禄時代に幕府の財政改革を担い、貨幣の改鋳(通貨の金・銀含有量を減らして流通量を増やす)を行いました。これは現代で言えば「金融緩和策」に近いでしょう。
もし彼が現代にいたら……?
→ アベノミクスを推進した日銀の金融緩和派官僚や経済学者 に例えられるかもしれません。リフレ派(金融緩和で景気を刺激する派)として「お金を回せば経済は活性化する!」と主張しそうです。ただし、当時は貨幣価値の下落を招き、物価高騰が問題になりました。現在でも「インフレのリスクをどうするか?」という議論が尽きないのは、時代が変わっても共通する課題なのかもしれません。
新井白石(あらい はくせき)——財政引き締めのエリート官僚?
荻原重秀の金融政策を「これはダメだ!」と真っ向から否定し、貨幣制度を引き締めたのが新井白石。彼は経済よりも道徳や文化を重視し、幕府の権威を高めようとしました。
もし彼が現代にいたら……?
→ 財政再建派の官僚や緊縮財政を掲げる政治家 に近いでしょう。「無駄な財政出動はダメ。規律を守り、財政を健全化することが国家のためだ!」と主張しそうです。令和の時代なら、財務省の官僚としてプライマリーバランス(財政収支の均衡)を重視する立場をとるかもしれません。
田沼意次(たぬま おきつぐ)——経済成長最優先の実利主義者?
田沼意次は商業を活性化し、経済成長を推進した政治家です。幕府の財政難を打開するため、貿易や新産業を奨励し、規制緩和を進めました。しかし、それと同時に汚職の温床にもなったと批判されます。
もし彼が現代にいたら……?
→ 経済成長を最優先する政治家、規制緩和を進めるリーダー でしょう。たとえば「経済の自由化・民間活力の活用を推進する政治家」に近いかもしれません。大胆な経済政策を掲げ、企業との関係も重視するが、「利益優先すぎる」「癒着では?」と批判されるところまで、まるで現代の政治そのものです。
松平定信(まつだいら さだのぶ)——清貧を重視する改革派?
田沼政治の後、「これはいかん!」とばかりに緊縮財政と倹約を徹底したのが松平定信。彼の寛政の改革は、ぜいたくを禁じ、道徳を重視し、農村の復興を目指しました。しかし、厳しすぎる規制がかえって人々を苦しめたとも言われます。
もし彼が現代にいたら……?
→ 清貧を重視する改革派政治家、道徳や保守的価値観を重視する指導者 に例えられるかもしれません。「無駄遣いは許さない!庶民も質素に!」と主張し、財政規律を重視する姿勢は、緊縮財政派の政治家に通じるものがあります。また、文化的・道徳的な側面を強調する点では、一部の保守的な政治家とも共通点があるでしょう。
歴史は繰り返す?現代政治との共通点
このように見ていくと、江戸時代の政治家たちの政策は、現代の政治にも通じるものがあります。「金融緩和 vs 財政引き締め」「経済成長 vs 倹約・清貧」など、数百年たっても議論の軸は変わらないのかもしれません。
もし彼らが今の日本で政権を担ったら、あなたは誰を支持しますか?